建築現場監督のススメ

ゼネコン建築現場監督が日々の思うところを書き連ねていきます。

現場の難しさ〜経験則でしか語れない

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おつかれさまです。

花粉症がはじまりました、misaki-archです。

 

つい先日、久しぶりに大型書店に行ってきました!

管工事の参考書でも見ようかな―と思って書店をウロウロ。

ふと、

 

「現場の施工で約立つ書籍って無いかな?」

 

と思って建築コーナーへ行ってみました。

 

すると、そこには、、、

 

 

全く使える本がありませんでした。

 

なんでだ、、、

こんなにも現場では事件が毎日起こり、

どんな会社でも苦労しているはずなのに、、、

そもそも施工関連の書籍自体少ないし。

なんでだろー。。。と考えてみました。

 

■失敗の一般化が難しい

これに尽きるのかなと。

 

配筋ミスから、防水の納まり、結露など、

多くの失敗がたくさんあるのですが、

一般部はいいんですよ。

たくさん知識の蓄積があり、それを活かして工事を進められるんですから。

 

とにかくそれと違う、特異点で失敗が起こるんです。

 

よく工事の前など、特殊なところはどこだろー?

なんて探してピックアップしたりしますが、

それでも失敗します。

 

なぜなら特異点(特殊点)だから。

 

誰も経験したことのないことは、とにかく予測がたてられません。

 

そのため、一旦やってみて、失敗して、

また新たに試して、失敗して、

再度検討して、、、

 

というのを現場では日々繰り返しています。

 

ここで失敗することは必ず次には活きる、、、と信じてるのですが、

そんな特殊なところはもう二度と出てこなかったりします。(笑)

 

■本では学べない

実際に現場で作り上げるものってのは、

触れてみないことにはわからないことが多くあります。

 

実物を見て、色んな施工方法を考えて、やらせてみて、

やっと出来上がるんで、

なかなか本では学べないんですよね、、、

 

実際に組み上がったものを見ればなんてことはないんですが、

そこに到達するまでが、本では説明できないし、

それこそ、たくさん失敗の種類がありすぎて、

一般的な簡単な納まりのところしか

本には載らないんですよねーーーー

 

 

まぁそれを見てもほぼ無意味なんですけどね。。笑

 

 

■失敗を外に出したがらない

しくじり先生じゃないですけど、

やっぱり外には失敗を出したくないですよね。

 

重大な過失になったものほど、

外には出にくいかも。。。

 

会社としても大きな恥となりますし、

それを社外へ公開するっていうのはないかもしれませんね。

 

そのため、工法の改善等良くなることに関しては

ちらほら情報はでてきますが、

失敗した事例なんてのは表に出てきにくいですよね。

(これはどの分野も一緒ですよね)

 

 

 

 

 

てことで

現場所長になるにはいかに失敗を活かして、

他人の失敗を利用して、

自分の現場を進めて行くか、

なのかなーーーーーなんて。笑

 

半分冗談半分本気のmisaki-archでした。