現場の難しさ〜女性社員の定着は果たして可能か〜
今日もいい天気、
こんにちはmisaki-archです。
世の中はセクハラ・不倫、そんなニュースが
ここ数日、いや数年テレビをずっと賑やかしていますね。
どうでもいいとは言いませんが、
やはりもっと気にするべきこともあると思うので、
報道のバランスは考えてもらいたいですよね、、、
そこで今日は建設業での女性の活躍について書いてみようかなと。
■けんせつ小町
みなさんはけんせつ小町って知ってるんでしょうか?
建設現場で働く女性は増えてきましたね。
各大手ゼネコンでも、
総合職の新入社員をある一定数採用しているようですね。
施工管理職の全体の1〜3割程度を目安に採用している会社が多いように感じます。
ですが、実際入社してその人が定着しているかというと、、、、
疑問が残ります。
■女性社員の置かれる現状
かくいう私の同期にも女性社員がいます。
私の世代は採用人数の1割を女性にしようという時期でした。
つまり30人採るなら3人は女性、という感じです。
みんな男性と分け隔てなく現場に配属されていきました。
しかし現場に配属されて、困ったのはそれを受け入れる現場サイドです。
今まで女性の監督なんて10年前くらいだとほとんどいなかったものですから、
社内にノウハウが全くないわけです。
「何をさせたらいいものか」と上司たちは気をもんだようです。(今でもですが)
本来は男性社員と同等に扱えばいいのでしょうが、業種上かなり難しいです。
差別的な話になるかもしれませんが、
建設現場というのはまだまだ男性社会だからです。
とにかくはたらきにくいでしょう。
■なぜ女性が働きにくいのか
まずは女性用の更衣室やトイレが現場事務所に存在しないというところが
多々あります。(今は随分改善されました。)
そして現場のいたるところから怒号は聞こえます。
女性だけの仕事場だとそういうことはきっとないでしょう。違う怖さはありそうですが。
まぁ現場で怒鳴り声が聞こえない日はありません。(もちろん職人同士です)
また、監督といえど、コンクリートまみれになることもありますし、
ときには重たいものを運ぶ必要もあるわけです。
それが男性と同レベルで女性にできますか?
という話です。
私はやはり男性と同様に、というわけには行かないと思います。
夜中一人で現場巡回させますか?
最後の戸締まり・施錠させますか?
安全帯、腰道具をたくさんぶら下げられますか?
安全面、どうですか、高所の作業も大丈夫ですか?
今環境面は随分と改善されていますが、
やはり男性と同レベルというのは、、、、難しいと個人的には思います。
実際にバリバリ働いている同期もいますが、
管理部門に入って支店にいたり、工務系の仕事をしている人が多いです・
特に結婚をしてこどもが生まれた場合、
忙しい現場ではそれをフォローできる体制は現状不可能でしょう。
このままでは管理部門がすべて女性になってしまう勢いで
みんな支店や本社にいます。。。
■とにかく特別扱い
男性と同等に活躍できる人にとっては、
女性であるというだけで特別扱いされるのは嫌がる人もいるかと思います。
でもそれは仕方ないです。。。
少数派というのはそれだけで特別扱いされてしまいます。
ですが、必ず武器になります。
職人さんたちはそんなに怒鳴ってきません。
本当によく女性社員の言うことを聞いてくれています。
私がこんな指示したらキレられるだろうな、、、というようなことでも
意外とすんなり仕事を進めていたりします。
これは多くの現場で同じことが起きていますので、
特別なことでないのかもしれません。
女性ならではのコミュニケーション能力のせいもあるでしょうし、
そもそも優秀な人材であるんでしょう、、、ね、きっと。
■女性社員が活躍できる場
現場での職人の追い回しをする期間が終われば、
活躍の機会はより増えるかもしれないと、私個人は思っています。
ある程度現場のことさえわかれば、
女性ならではの細やかな気配りや視点は必ず現場で活かせるはずです。
実際の工事の計画や打ち合わせなどは
男性より優れているかもしれません。(上記記載のように)
性差で物事を語るべきではない、
もちろん個人の資質によるものだ、
と理解はしていますが、
このような記事を書いてみました。
みなさんの現場ではどうでしょうか?
周りで働いている現場の女性監督たちは、
どのように写っているでしょうか。
聞いてみたいですね。misaki-archでした。
環境整備、受け入れ体制、より一層進んでいくといいのですが。。。。