建築現場監督のススメ

ゼネコン建築現場監督が日々の思うところを書き連ねていきます。

現場監督になるには ー大学3年生へ伝えたことー

お久しぶりです。

なんだか知り合いの学生に相談されたのでメモ。

 

現在大学3年生。

現場監督に興味があるらしく、就職活動どうだったの?と聞かれました。

 

 

■現場監督になるためには、、、

 

とりあえずリクナビ登録して、OBと会って、話があえば、

建築系卒なら誰だってなれる!!!

 

いや、ほんとに。

だって希望する人少ないもの。

 

ゼネコン意匠設計部だと毎年4,5人程度の募集のところに

何百人という応募があったりします。

でも実はその前に選考が既にあって、

各大学一人程度しか実際の試験は受けれなかったりします。

そういう熾烈な競争を超えてきた人たちと

同じ土俵で戦うわけですよ。

 

無理です。

 

T大、K大のトップの人たちと戦う、無理です。

勝ち目がありません。

 

 

 

■施工管理とはいうと、、、

 

まじで楽勝。

ほんとうに楽勝。

 

体力、コミュ力に自信があれば間違いなくやってけます。

しかも採用人数も多い!

大手だと50人とか採用しますから。

大手5社だと募集に対して4,5倍程度の倍率だと聞いたことがあります。

私の受けた頃でも10倍程度だったので、

今なんてもっと楽勝です。

 

しかも、1社受かる人は他の他社も受かってます。

K社に受かった人はO社も受かります、

T社に受かった人はS社も受かりますっといった感じで

複数内定をバンバンとって行きます。

 

現場監督は簡単になれますよ。

 

そのかわり続けるのが難しい。。。

 

人間関係での悩みが一番多いと感じますし、

残業時間も減ってきているとはいえ、

まだまだ土日祝日休みがなかったりします。

人間らしい生活をするには、運とタイミングが必要です。

 

大手や準大手、それより下のゼネコンであっても状況は同じです。

地場のゼネコンなんてもっと大変だと思います。

 

 

■給料は

周りの新卒よりは高いかな?残業多いから。

それでも現場監督という同じ仕事をしているはずなのに

大手と準大手では200万くらい差がついたりします。

これはだいたい残業代の有無なのかな。。。

 

求められるレベルは同等であり、

仕事のレベルもそんなに変わらないのですが、

給料は全く違う。。。

 

そのため、はじめは大手に入ったほうがいいんじゃないかなーと思います。

今の建設業の構造上、下から上がっていくのは難しい。

どの業界でもそうかもしれませんが、

上流から下流へ行くのは簡単です。

下流から上流へのぼるのは本当に大変。多くの転職者が物語っているかな。

 

ただし、地元を離れられないとかそういう理由のある人は

地元でも構いません。

というか地元のゼネコンでばりばり働いた人のほうが、現場のことはよくわかってます。

やはり大手だと現場につきっきり、しかも一人ということは少ないです。

しかし地場だと、いきなり一人でやれとかすぐ言われるので

成長が半端ない!!!

 

たまにJVとかで地場の人と組むと、化物みたいなひとがいたりします。

そういう優秀な人はあとから大手に転職したりもします。

 

ただし。

あくまで中途採用

給料は絶対的に高くはなりません。

いくら技術があったり、知識があっても

今の日本のゼネコンは年功序列

何か圧倒的なものがない限り、新卒で入った人との給料差は埋まりません。。。。

 

実力社会になってきて、転職が自由になってきているとはいえ、

他産業から30年遅れているのが建設業です。

この状態はしばらく変わらないだろうと感じています。

 

 

■なので、、、ひとまず大手受けとけ

若い人で現場に興味があるなら、

まず大手受けとけと私は言っちゃうかな。。。。

 

金が全てではないですが、

お金をもらっているから耐えられることってあると思うよ。ってはなし。