建築現場監督のススメ

ゼネコン建築現場監督が日々の思うところを書き連ねていきます。

大手ゼネコン海外勤務のリアル② 現場に出ずっぱり?スタッフの質の低さに愕然。。。?

こんにちは、Misakiです。

今日は海外での現場スタッフについて感じることです。

 

■現地スタッフについて

日々現場を管理する上で欠かせない、ローカルスタッフ。

日本人が現場所長を行うと、その下に工事課長や主任、現場職員が付きます。

コンクリートの打設をしたり、協力会社と打ち合わせをメインに行うのは

日本人ではなく、彼らです。

 

やはり言語の違いもありますし、

現地スタッフ同士のほうがスムーズにことは進みます。

日本人が出張ってくるのは緊急自体のときだけのほうが良いです(笑)

 

彼らは日本人ではありませんし、

大手のゼネコンで要求されるような品質について根本的な理解をしていないケースが多いです。

これはどこの国にいっても同じですが、

日本人が異様なのです。

建物、工場とかであっても、近年は美観にとてもこだわります。

機能的な問題だけでなく、見栄えとかもかなり検査のときに指摘が入ります。

 

彼らローカルスタッフからするとそのあたりが理解できません。

なぜこの日本人たちはここまで言うのか?

彼らはそういった目で私のことを見ます。

私からすると、それは施主が望んでいるから、という回答になります。

 

そして施主検査のときになってようやく気づくわけです。

しかし、本当の意味は理解していないと思います。

とりあえず言われたことをやる、その程度のレベルの人もたくさんです。

日本人感覚でいう、当たり前、は全く通用しません。

 

■10言って5できれば最高レベル

日本で働いていると10言って10できる人もいれば、

10言って5できる程度の人もいます。

しかし、海外で働いてみて、自分の言語能力の低さをありますが、

10言って5できたら、最高ですよ。

10言って2。

もしくは10言って0なんて当たり前です。

10を何回も言って3できるかどうか、でしょう。

 

それくらい海外での仕事やローカルスタッフとのコミュニケーション、

そもそもの文化の違いなんかもあって、

こちらの思いを伝えるのは非常に難しいところを実感しています。

ただの日本人同士で仕事をするだけでも、誤解は生じるわけですから、

コンテクストの違う異国の人と働くには十分な配慮をしなければなりません。

 

もちろん相手へのリスペクトを忘れてはなりません。

たまたま30代前半で日本から来て、

50代の部下が下についたりするわけです。

彼らからしたら面白いはずがありません。

給料も全く違います。

3倍ー10倍は違いますから。

彼らはそれを知っています。

いつだって彼らに気持ちよく働いてもらわないことには現場はうまく進みません。

 

 

いろんなことを考えながら日々現場運営を進めて行きます。。。。