現場の難しさ 〜学歴はどこまで必要か〜
こんばんはmisaki-archです。
今日は現場監督の学歴に関して。
■現場監督のしごと
まず、監督のしごとをしっかりと理解する必要があります。
建設現場では
QCDSEなるものが重要だといいます。
Q(品質)
C(コスト)
D(工程)
S(安全)
E(環境)ですね。
現場監督は工事を進める上でこれらを整えていかねばなりません。
品質を突き詰めてばかりで、最上級なものを作っても、
お金がかかりすぎていては意味がありません。
また、工期をとことん詰めたとしても、
安全を無視して事故を起こしたり、環境リスクを犯しては元も子もありません。
つまり現場監督にもとめられるのは類まれなバランス感覚だと言えるのではないでしょうか。
こればかりは現場で経験したり、
実際に上司から教えられて経験することでしか身につかないことだと思います。
■学歴は必要か
私は不要だと思います。
私自身大学院まで行っていますが、
学校で勉強したことが役に立ったなんてことは一度もありません(笑)
高校卒業くらいの学力がありさえすれば、
どんな現場だって納められる力は十分なのではないかとさえ思います。
現に、60歳以上の所長たちは高卒がぞろぞろいます。
それより下だと大卒ばかりではありますが、、、
いわゆる現場の叩き上げの所長連中はやはり素晴らしい部分を持っていると思います。
■東大生の憂鬱
ゼネコンで働いていると、東大卒なんて人もごろごろいます。
設計部や研究の部門にいる人ならわかりますが、
その頭でなぜ現場に???と思ったりもします。
建設現場では日々相手とするのはその日の天気だったり、
いかつい職人さんだったりします。
学歴なんてものは不要なんです。
ほんとに。
もちろん高学歴の人のほうがパフォーマンスもより高い可能性はありますが、
現場をうまく進められるかどうかは話が別です。
人と人とのコミュニケーションによって現場って進むんですよ、、、
私の同期の東大卒の子は早々に現場を離れました。。。
■現場の世界
びっくりするくらいアナログな世界です。
でもどの仕事でも人同士の信頼関係が一番大事なのではないでしょうか。
元請け・下請けの関係上、つい偉そうな口をたたいてしまうゼネコン社員も多いようですが、
それでは現場はうまくいきません。
お互い持ちつ持たれつ、作業を進めなくては。
そしてお互いに儲けなくてはならないのです。
これがとにかく難しい、、、、
自分だけが儲かるのは簡単です。
下を叩けばいいので。
でもそれでは次に繋がりません。
お互いにうまく、稼いでいく必要があるんです。
これがゼネコン現場監督には一番求められる資質なのかもしれません。。。
まぁ、学力じゃないね、って話でした。