建築現場監督のススメ

ゼネコン建築現場監督が日々の思うところを書き連ねていきます。

ゼネコンと年功序列の相性の良さったら無いよね

こんばんは、Misakiです。

 

ふと思ったこと。

建築の技術者というのは、歳を重ね、

経験を重ねた人ほど豊かな知識を獲得することができます。

 

これは本当にそうです。

 

数多くの地盤を見てきた、

鉄筋の配筋検査をしてきた、

屋根の納まりを図面で書いてきた、

床の仕上げで苦労し、毎回調整してきた、

 

現場にいると様々な経験ができます。

そして必ずそれが次の現場に活きるのです。

 

必ずです。

 

同じ建物はこの世に一つも存在しない、

そんな完全一品生産の世界にもかかわらず、

必ずどこかで経験したことが活かされるのです。

 

これは本を読んだからとかで体得できるものではありません。

台風の日にびくびくしながら現場にとまったとか、

その日にどこぞの資材が飛んでいったとか、

そういう経験をすることが必要なのです。

 

本には書いてありません。

経験のみ、口頭でのみ、

そして感覚値でのみでしか判断されない部分が多分にあります

 

これだけ世の中に情報があるのにも関わらず、

現場で経験する数多くのことは、どこにも載ってないんですよ。。。

載せられないといったほうが一部正しいかもしれませんね。笑

 

そしてそうやって成長し、熟練してきた技術者たちが

しっかりと評価され、給料を貰えるってのは、

まさに年功序列があたり前でいいのかなーと思った今日このごろでした。

 

はっきりいって、5年10年現場にいる超できる人でも、

30年現場を見てきた人には、まず敵いません。

(お金儲けの仕方やプレゼン、折衝、その他の能力は別です)

現場での技術については、間違いなくかなわないのです。。。

 

インターネットや広告、そしてIT、金融の世界なんてのとは

世界の進むスピードが建築は違います。

 

意外とこのことを認識している人って少ないんじゃ、、、?

 

 

飲みニケーションだけでなく、

現場でのOJTなんかも、もっと積極的にやらないとと感じる今日このごろです。

 

働き方改革なんて、BIMなんて、そんなことよりやることあるよなー。