建築現場監督のススメ

ゼネコン建築現場監督が日々の思うところを書き連ねていきます。

働く環境ー都会と地方ー

こんにちは。

今日は働く場所について。

 

■ゼネコン社員は転勤ありき

なぜ大手ゼネコン社員の給与が高いのか。

それは転勤が強制的に行われるからです。

有無を言わさず転勤です。

 

建設業なんてのは、大抵1年程度で建物ができてしまうため、

工事が完成し、竣工次第、私達現場技術者は異動となります。

私は日本で7年働きましたが、8回引っ越しをしています。笑

 

■都会で働くこと

東京や大阪、大規模歳で働く場合はスーツ等での通勤が多いです。

作業着でうろつくのは何かとこのご時世リスクですので、

大抵現場で着替えます。

もちろん移動は電車がメインです。

ずっと東京や大阪のいる人は現場が変わっても引っ越す必要はないかもしれません。

なぜならそれだけ交通網が発達しているからです。

 

それが好きで都会にいる人もいますし、

メインの超大規模工事というのは東京でしか体験できません。

商業施設や超高層などは都会でしか味わえない、まさに街を作っているという意識でしょう。

 

現場における監督の数はもう、たくさん居すぎて。。。

派遣さん含めると200人以上の現場監督と呼ばれる人がいる場所もあるくらいです。

そのため、仕事は細分化され、自分でできる仕事の範囲というのはごくごく小さいです。

小さく深く、それが求められる場合が大規模物件だと多いですね。

 

■地方で働くこと

逆に地方はどうかというと、

車での移動がメインとなりますので、移動時も作業着です。

そして鉄道など交通網が発達していない、

田舎での工場建設などがメインとなります。

 

私は田舎出身ですし、全く苦ではないですが、

これが苦手な人もいるらしいです。

工場などは一気に工事が進みますし、

現場の監督の人数も少ないです。

一人に任される裁量も必然的に大きくなり、年齢とマッチしない大きな責任を負うこともあります。

 

逆にこれがいい場合もたくさんあって、

若い頃から任せてもらう範囲が大きいので仕事はかなり覚えます。

広く浅く、いろんな知識が必要です。

 

■大手ゼネコンといえど、現場で働き方が全く変わる!?

上述したように、自分の置かれる環境によって、

同じ会社内であっても個人の成長度合いがかなり違うことがわかったでしょうか。

私の場合、工場は得意ですが、超高層`は経験がありません。

なので都会の大現場にいっても活躍できるかはかなり不安です。

逆にずっと大現場にいる人は、地方の現場にいってもどうにもならない場合もあります。

 

どちらが良いということは一概に言えませんが、

会社の都合によって動かされる社員たちは、こうやって能力がそれぞれに特化した方へ

伸びていくのです。。。

 

 

さて、どうだったでしょうか。

ある程度の希望は聞いてくれるものの、

急な異動も多い建設現場。私は最短で4日前に異動を言われたことがあります。。。

自分が将来なりたい像を考えながら働くということを意識していないと

すぐに会社に飲み込まれてしまいます。

 

私は運良く、良い現場に恵まれてきているかと思いますが、

これからどうなっていくやら。。。

まずは海外で所長業務、がんばります!