建築士は男がなってはいけない。んだって??
話題になっていた、この記事について。
ここでいう建築士とは
いわゆるアトリエ系設計者、そして住宅設計者を指すのでしょう。
そしてここでの建築士=建築家ですね。
私は建築士であっても建築家ではないですし、
設計業務はしませんしね。笑
さて、この記事ですが、
「普段家事をしない男がデザインした家が住みやすくなるわけないだろう」。
とばさっと書いてくださっているのですが、
まぁ半分はあたっているかなぁーというのが率直な感想です。
過去の住宅作家のデザイン集などを見ても、
本当に住みやすいの?と聞かれると
甚だ理解に苦しむものも多いです。
名作住宅をみてもそうです、かっこいいけど、、、と一般の人が多く言うのもうなずけます。
ただし過去の建築家であっても、みんなが当てはまるわけでなく
宮脇檀先生なんてのは、ご自身の経験上より住みやすい家を追求し、
エッセイなんかも多数出されています。
この方の家なんてのは、きっと住みやすいのだろうなぁーと想像に優しいです。
(学生自体、ほんとうによく本を読みました。)
確かご本人は離婚されて、家事をしながら娘さんを育てたんじゃなかったかな?
その分、家事に対しては深い思いが合ったのかもしれません。
■住みやすさって何でしょう
何をもってして住みやすいとするかは人それぞれですが、
あくまで一般的にその家で行われる 家事に重きを置くのであれば、
家事のしやすさ=住みやすさ、ですかね。
家の使い勝手、と言ったほうがいいかもしれません。
デザイナーズマンションなどはきっと住みにくいものが多いでしょう。
ある特定の思想を持って作っているものの、
それに合わない住み手も多くいるでしょう。
ただし建築、特に住宅というのは基本的に特殊解の集まったものです。
家族構成、生活スタイル、立地、その他もろもろ、
どれ一つとして同じものがありません。
そのため、
家事がしやすい住宅!がもっとも良いのか、
大好きな映画やテレビを最も見やすい住宅が良いのか、
富士山の見える窓や庭を持ったリビングあるのが良いのか、
自動車や自転車を整備する趣味部屋があるのが良いのか、
お菓子作りをするためのキッチンが大きいのが良いのか、
どれだって唯一解だと思うのです。
いろんなかたちの住宅があります。
何もないがらんどうが、私は好きだったりしますし。笑
そのため家を建てる建築家と話しあって、
それらを吸い上げてもらって出来上がった家というのは本当に素晴らしいです。
他人には住みにくくても、その家族にとってはこれしか無い!という場合も多々あります。
そこらへんが設計者の一番のやりがいと難しさかなーと思います。
上記のブログで言及されているテレビ番組は見たことがありませんが、
住み手から不満がでるのは、、、やはり問題ですけどね。。。
お互い話し合って齟齬を無くした上で建物を作ることができれば一番いいのですが、
やはり難しいですよね。。。。
↓最近見つけたYOUTUBEのチャンネル。
ここでは日本の家も数多く紹介されていますが、
リビングに屋根が無い家というのが紹介されています。
これは絶対住みにくいですよ!
だって雨ふるたびに片付けるんですから、、、
ほっといたらぜんぶ濡れちゃうんですよ???
でもここに住みたかったんですよ、この施主の方は!
改めて建築にはいろんな可能性があると実感します。
■家はつくるもの?買うもの?
さてそこで少し思うのですが、
日本では結構な人が家は買うものであると認識しているようです。
ハウスメーカーが台頭し、
多くの新築住宅が供給される日本では
家は 買うもの なんですって。
私はやはり、 つくるもの、 であってほしいです。
ハウスメーカーでもいろんなバリエーションがありますし、
多くの施工を経験しているため、圧倒的に消費者の声を聞いているため、
より一般的に日本人の住みやすい住宅が、安価で作ることが可能です。
ただもうちょっと、
自分の思う通りに、好き勝手な家を作ってみてもいいのになぁーと思います。
誰かに文句を言われることも本来ないですし、
自分のやりたいように、寒かろうが暑かろうが、
それを望むなら、その手助けをできる技術者となりたいところです。
今日は思いついたことをつらつら書いたのみです。
家、建てたいなぁ。