海外で働きたい 〜施工管理職とその上と〜
こんばんは、misaki-archです。
ひとつの現場が終わり、次の現場へ異動してきました。
引っ越しも終わり一段落、
ちょうど着工からいられるのは嬉しいところ。
とことん仕事していきましょう。
先日、会社の部長さんと昼飯を食べていたときに
海外での話になりました。
我が社は海外での仕事を色々とやっているため、
希望を出すと、海外で働ける可能性が出てきます。
今日は海外で働くことについて考えてみます。
■海外での仕事
まず建築の施工管理職で働いている人が
海外で働く場合、その多くは今の自分の立場より、
1、2個上の立場になるといっていいと思います。
これはどのゼネコンでも一緒だと思います。
つまり平社員の方は課長や主任の立場、
課長であれば所長や現場代理人、そして部長職などです。
海外に出た場合、私達はコンクリートを打設したり、
職人を追い回したりということはあまりしません。
それをするのはあくまで現地のスタッフであって私達の仕事ではないからです。
(もちろん時と場合にはよると思いますが、ね。)
海外にいった場合、工程表や施主との打ち合わせ、
人員のやりくりなどの仕事が主になってきます。
■海外で働くことの是非
冒頭で出てきた昼飯での部長との会話ですが、
「海外に出たいというなら、なんとなく行きたいなんて言うな。
ちゃんと、◯年後、どうなりたいとか明確にしてから行け」
と言われました。
確かにごもっともな意見ではありますが、
行きたいから、でいいと思います。笑
日本でせっせと働くことももちろん大切です。
そうやって知識、知見を広げて、上の立場へと進むことが
今までの会社では求められて来ました。
しかしオリンピック以降、確実に建設投資へ減ることが予想され、
各社ともに海外工事へとシフトしていこうとしています。
そして現在30代の私はあと35年程度働かなければなりません。
そんなとき、海外で働いたことがない、ということは
リスクとなりえるのではないでしょうか。
手をあげれば海外で働くチャンスが与えられる、
そして30代にして所長や部長クラスの仕事をできるチャンスがある
これに挑戦しないなんて、もったい無いよ!
■海外で働くリスク
海外で働くと危険はもちろんのこと、
文化の違いで悩まされることは数多くあると思います。
言葉も通じませんし、そこはかなりの努力がいるかもしれません。
あともう一つのリスクとしては
海外でしか通用しなくなる可能性がある、という点です。
建設業は国独自の文化がものすごく反映されます。
どの国もITやらなんやらが進んでも、
建設業だけはなかなか前に進みませんし、
グローバル化しにくい分野だと思います。
建設業は文字通り「土着」のものですから、
土地と切り離して考えることができないという特徴があるからかもしれません。
ですので日本に戻ってきたときに、
日本のスピード感やクオリティ、仕事の進め方に
ついていけないという人がちらほら出てきます。
これはいい意味でも悪い意味でも、その人がグローバル化したとも考えられます。
日本は本当に独特だと、みんなが口をそろえて言います。
海外に出た人は、日本とそれ以外の違いを痛感し、
結局自分にあった海外にまた戻っていってしまうという人が多い印象です。
もちろん海外での経験をうまく活かして
日本で働くひともいます。
海外が好きだと言う人もいます。
海外は海外でも、国ごとで好き嫌いもあります。
とにかく、自分の可能性を広げるという意味で、
海外に出ない理由がないというのが私の考えです。
■じゃあいつ行ったらいいの?
多くの会社では会社にはいって7,8年目に出すところが多い印象です。
2,3年目では建築に関しての基本的事項を学ばないまま海外に出ることになりますし、
10年めをすぎると30代も半ばに入り、
環境に適応しにくいという可能性があります。
ですので28〜35くらいまでがベストだと思います。
あまりに早く海外にいくと、
それこそ海外でしか通用しなくなりますね。
(日本に居たくない人はそれもいい選択肢ではありますが。)
一級建築士をとっておくと、
帰ってきてもとりあえずは、最低限はやれる、と会社にはみなされるかもしれません笑
とにかく海外での仕事も
今後は視野にいれながら仕事をしていこうと感じております、
misaki-archでした。